埼玉県で吹き硝子の制作をする栗原志歩さんからのメッセージを御紹介します。
Q1
栗原さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?
A1
『溶けたガラスは水みたいだな』
と吹きガラスを始めた時に思いました。
そこから一貫して「水」をテーマに作品を作ってきました。
制作を続けてきて、ガラスが水のように美しく見えるのは
「光」があるからだと感じるようになりました。
それからは『水と光』をイメージして作るようになりました。
「工房からの風」だから、というよりも、
「工房からの風」を通過して、
自分がどのように変化していけるかを意識して望んでいます。
いつも通りのことを一つ一つ、
より大切に意識しながら制作しようと思って今現在制作に励んでおります。
日常にガラスを、という気持ちで水と光をイメージした器を持って臨みたいです。
栗原さんのガラスは、受けとめるガラス。
そのまま展示しているときは、透明なこともあって、
見過ごしてしまいそうな印象もありますが、
盛ったり、生けたりしたときに、
ガラスならではの美しさが映えるのが特徴に思います。
展示の場では、水を張ったり、
食べ物や花が入った姿を想像してみていただけたら楽しいと思います。
Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心に中で大切にしている映画、いずれかを教えてくださいますか?
A2
音楽、本、映画
この中で私にとって大切な要素は「音楽です」
音楽は私の一部だなと思っています。
吹きの現場では炎が渦巻く音の大きさ、
研磨ではガラスが擦られ、
均一な状態になっていく微妙な音の変化を聞きながらの作業なので
ほぼ音楽が聞こえない状態。
しかし、日々音楽を聴いてとても癒されている実感。
私は、音楽に関しては雑食なので
気分によって様々です。
気持ちの持ちようで聴く音楽が変わります。
本当に集中している状態は、無音が一番ですが・・・
吹き硝子の現場を日常にされている方ならではの言葉ですね。
Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。
A3
大学時代に母親にプレセントしてもらった、籠のバックです。
作家もので、未だに手直ししてもらいながら使っています。
編み方が独特で、同じようなものに出会ったことがありません。
このバックを持ち歩いていると、
「珍しいね」とよく声を掛けられ、
コミュニケーションツールにもなってくれます。
丈夫なので少量のガラスの納品にも重宝します。
もちろん日常にも使用しています。
20年くらい愛用しています。
きっと素敵な籠なのでしょうね。
よかったら、ぜひ画像送ってくださいね!
栗原志歩さんの出展場所は、コルトン広場
スペイン階段前。
本八幡駅側から入って一番目に透明のガラスの輝きのお出迎えです。
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